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検診を受験される皆様へ

子宮がんの正しい知識

「子宮がん」から身を守るには早期発見が大切です。

子宮がんには〈子宮頸がん〉と〈子宮体がん〉の2種類があります。

(通常、集団検診などにおける子宮がん検診は 子宮頸がん検診のことを指します)

子宮頸がんと子宮体がんができる場所(図)

子宮頸がん

*子宮頸がんは定期検診が重要です。

 子宮頸がんの原因は主に性交渉によるHPV(ヒトパピローマウィルス)感染です。HPVウィルスはごくありふれたウィルスで多くの女性が一生に一度は感染するといわれます。感染しても必ずしもがんになるわけではありません。HPVウィルスに感染した一部が前がん病変に移行し、さらにそのごく一部が浸潤がんになります。

感染から子宮頸がんへの移行(図)

 子宮頸がんは初期に症状がないことが多いので定期的な検診が重要です。子宮頸がん検診は死亡率を低下させることがWHOにおいても認められています。
年齢別子宮頸がん罹患率(2005年)グラフ 若い年齢層で子宮頸がんが増えています。最近は、20歳代、30歳代でも子宮頸がんが増えており、年齢に関係なく健診を受けることが重要です。 定期的に検診を受けていれば、がんの一歩手前(前がん病変)で見つけられることが多く、経過観察や負担の少ない治療で済むことが多いです。高度異形成や、上皮内がんと呼ばれる初期がんの段階で発見されれば、子宮頸部の一部を切除するだけで子宮を残すことが可能で、妊娠・出産もできます。

子宮体がん

*子宮体がんは症状があったら医療機関を受診することが重要です。

 子宮体がんに対する検診方法としては、体部細胞診が一般的ですが、体部細胞診によって子宮体がん死亡を減らせるかどうかは、はっきりしていません。子宮体がんは、病状が進行していない早期の段階で出血をきたすことが多く、不正性器出血での発見が約90%といわれています。特に閉経後で出血等の症状がある方は早期に医療機関を受診しましょう。
 また、子宮体がんは、乳がん術後のホルモン剤の内服、ホルモン剤の長期内服、未産、肥満、糖尿病、閉経の遅れ、などがリスク因子と考えられています。集団検診で、体部細胞診が実施される場合は限られますので、リスク因子のある方には自主的な定期検診(原則 自費診療)をおすすめします。
 (リスク因子:因子のない人と比べ発症率が高い可能性があるということであり、因子自体ががんの原因というわけではありません)

主な検査について

検査方法
細胞診
頸部:
子宮頸部の細胞を綿棒やブラシなどの器具で採取し、顕微鏡検査にて異常細胞の有無を調べます。通常痛みはありません。
体部:
子宮の出口から細い棒状の採取器具を子宮の中に入れて細胞を採取し顕微鏡検査にて異常細胞の有無を調べます。痛みや出血を伴う場合や、稀ですが感染等のリスクがある場合があります。
(体部細胞診は、妊娠の可能性のある方、性交経験のない方、加齢により子宮口が閉鎖している方では実施できない場合があります。また閉経前の方は、月経後半期など時期によって正しい検査が難しい場合があります。)

*子宮・卵巣の現在の状態の確認などのために経膣超音波が行われる場合があります。

以上の検査で異常が認められた場合は、医師の指示に従い経過観察や精密検査を受けることが重要です。


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