外来のご案内

放射線科

はじめに

当センターの放射線業務は、検診車業務、施設内業務及び人材育成事業に大別されます。胃がん検診車3台、肺がん検診車1台、マンモグラフィ検診車1台を所有し、各市町村等の検診現場に赴き住民検診および職域検診を実施し、H24年度は561台の出動を行いました。施設内では、胃がん、肺がん、乳がんの一次検診および精密検査を実施することで、早期のがん発見に取り組んでいます。更に日々、装置の精度管理にも重点をおき、質の高い画像情報の提供に努めています。CT部門では、多摩総合医療センターからの造影検査を受け入れたり、低線量肺がんCT検診やCTコロノグラフィなどの新しい検査業務にも取り組んだりしています。より精度の高い検査としてマンモトーム生検を週1回実施し、他施設からの依頼を受けています。日帰りがんドックでは、各専門認定を取得した放射線技師による胃消化管造影検査、マンモグラフィ、CT撮影を実施していますので、安心してご利用ください。人材育成事業としては、がん検診従事者講習会、研修などを開催し、講師業務から会場設営・進行管理までをスタッフ全員で運営しています。

当センター放射線科では、「安全・安心・がん検診、受けて安心がん検診、都がんの検診日本一!」を目指して職員が一丸となって、最上級の画像を提供するために業務に励んでいます。

検査内容

胃がん検診

当センターでは胃がん検診として、バリウムを使った胃X線検査を行っています。撮影法は日本消化器がん検診学会が推奨する基準撮影法です。まず検査前にお腹を膨らませる発泡剤とバリウムを飲み、撮影中は受診者の方に体を動かしてもらい撮影を行っています。初めての方にもどのように体を動かせばいいかわかるように、待合室等でビデオを流して検査に対する説明を行っています。

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撮影時間は1人4~5分、1時間当たり12名程度を目安とし、個々の受診者に合わせた丁寧な撮影を心掛けています。撮影装置は最新のデジタルX線撮影装置が検診車に3台、センター内に2台あり、バスによる出張検診やセンター内での検診を行っています。

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放射線科では、より精度の高い検診を目指して集団検診で発見された症例の収集と検討を行っています。発見時の写真、精密写真、内視鏡写真、病理標本を比較し、検診時に病変がどのように撮影され、どのように見えるか検討することは、胃がん検診の精度を向上させるうえでとても重要です。月に一度、医師と技師が合同で行う症例検討会を実施し、読影能力のアップも目指しています。撮影技術に関しては日本消化器がん検診学会、関東甲信越地方放射線部会よりバリウム造影画像の優秀賞を授与されており、精度の高い胃がん検診を行っています。また東京都より委託される『胃がん検診X線撮影従事者講習会』の開催や医師や技師の育成を行う個別研修(随時募集)など、撮影技術を広めるための研修を行っています。
集団検診以外でも日帰りドック検診も行っておりますのでお気軽にお申し込みください。

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乳がん検診

放射線科では乳がん検診のためのマンモグラフィ撮影を行っています。初めて撮影される受診者の不安を少しでも軽減できるように、待合廊下には撮影の様子を知ることができるビデオを流し、より受診者に優しい撮影を心がけています。

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当センターでは、受診者の羞恥心軽減のため、上半身のガウンを肩から羽織ったまま、また、撮影技師は検診用ゴム手袋をして(お一人ずつ交換)マンモグラフィ撮影をしております。

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平成23年1月からデジタルマンモグラフィ検診車(FPD搭載)を導入しました。デジタル画像は、撮影した画像の濃度を自由に変えることができるため、細部にわたり画像分析が可能です。

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マンモグラフィは、非常に高度な撮影技術と精度管理を要します。東京都がん検診センターでは今までに培った技術と実績を活かして、他施設の放射線技師を対象に講習会や研修を開催しています。また撮影技術および精度管理の個別研修(随時受付)を行うなど、東京都全体の乳がん検診の向上に貢献しています。

当センターの乳がん検診では、次の3つの要件を満たしています。

  1. 乳腺撮影装置は、日本医学放射線学会の定める仕様基準を満たし、日本乳がん検診精度管理機構(元 マンモグラフィ検診精度管理中央委員会)の厳しい審査 に合格し、マンモグラフィ検診施設画像認定を受けています。
  2. 乳腺外科の専門医が読影・診断いたします。
  3. 日本乳がん検診精度管理機構の講習会を修了して認定を受けた診療放射線技師が撮影しています。

~安心してマンモグラフィ検診を受けていただくために~

マンモグラフィとは

乳房のX線撮影のことをマンモグラフィといいます。マンモグラフィは、胸部X線検査などと原理はまったく同じで、乳房にX線を照射し、そのX線の吸収の差を画像として写し出すものです。しかし、乳房は全体が柔らかい組織でX線吸収差が少ない(乳腺組織・血管・脂肪など)ため、診断しやすいX線写真を撮影するためには専用のX線装置を用い、正確な精度管理と正しい撮影方法を行う必要があります。

マンモグラフィでこんなことがわかります

乳房にできる病気には良性のものと悪性のもの(いわゆる乳がん)がありますが、マンモグラフィでは、どちらの病気も見つけることができます。また、しこりが触れる場合に写真からそれがどういうものかを判断し、しこりとして触れないごく初期の乳がんを見つけることもできます。しかし、乳腺の多い方(若い方に多いです)は病気が乳腺に隠れてしまう事もあるので、超音波検査を併用する事をお勧めします。

マンモグラフィでの検診はこのようにします

透明な板で乳房をはさみ、均一に押しながら撮影します。 基本的には左右の乳房を2方向ずつ、計4方向撮影しますが、必要に応じて追加撮影を行うときもあります。

圧迫の必要性

マンモグラフィでは撮影の際に、透明な板で乳房をはさみ押さえて圧迫します。圧迫することにより、より小さい病気が写りやすくなると同時に被ばく線量が少なくなり、動きによるボケも防止できます。良いマンモグラフィを得るためには圧迫はどうしても必要ですが、圧迫による痛みには個人差がありますので、痛みの強い場合には気軽に申し出てください。

被ばくについて

マンモグラフィはX線検査ですので放射線被ばくがあります。1回の撮影で乳房が受ける(吸収する)放射線の量は、東京からニューヨークへ飛行機で行くときに浴びる自然放射線(宇宙線)の量の半分程度といわれています。また、乳房だけの部分的なものなので放射線による発がんや白血病などの心配はありません。

他にご不明な点がありましたら、撮影を担当する診療放射線技師にお尋ねください。

マンモトーム検査

マンモグラフィで悪性を疑う石灰化があっても、触診や超音波検査でしこりが確認できない場合、良性なのか悪性なのかを判断するためにマンモトームという装置を使って、少しの組織を取り確定診断します。
当センターでは、デジタルマンモグラフィ装置を使用し、受診者の方の身体的負担を低減するために、ベッドに寝ていただきながらマンモトーム検査を行っています。検査時間は1時間程度です。

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肺がん検診

胸部X線検査

肺がん検診は、検診車および施設内ともにフラットパネル(FPD)装置を用いて胸部撮影を行っています。

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胸部CT検査

胸部全体を1~10㎜の幅で輪切りにした断層画像により、胸部Ⅹ線検査によって指摘された陰影の存在部位、大きさ、形状などがより詳しく判明します。
当科では、16列マルチスライスCTを導入し、10秒程度の息止めで全肺野(30cm)を撮影することができるようになり、治癒可能な早期肺がんの発見に努めています。
マルチスライスCTを用いることにより、高精度な臨床画像が得られ、より有効な肺がん検査が可能です。

低線量肺がんCT

胸部全体を5㎜の幅で輪切りにした画像を撮影します。胸部Ⅹ線検査では観察しにくい部位に発生した肺がんや、微小な肺がんの発見にも有効です。低線量CTでは、放射線被ばく線量を減らすため、通常のCT検査より照射線量を軽減させて撮影を行います。画像の質は通常のCT検査に比べてやや劣りますが、陰影の存在の有無は十分に判断可能であることが証明されています。放射線被ばく線量は検査を受ける方の体格により若干の幅がありますが、当センターでは平均1.5 mSv(ミリシーベルト)で、通常のCT検査の4分の1以下です。

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大腸検査

注腸検査

注腸検査とは、大腸にバリウムと空気を注入してX線撮影を行う検査のことをいいます。検査を行う際には肛門からまずチューブを挿入してから造影剤であるバリウムを注入し、次いで空気を注入して大腸を膨らませます。バリウムを大腸全体に行き渡らせるため検査中には左回転、右回転などといろいろと体位変換をしていただき写真を撮影していきます。検査後は大腸に残ったバリウムの排出を促すため下剤をお飲みいただきます。
お食事は検査終了後より通常通りおとりいただき、水分を多めに摂取してください。

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<注腸X線検査で何がわかるのか?>

大腸がんの症状は、血便や便通異常、腹痛などです。とくに血便は重要で、肉眼でわかる血便や、便潜血反応で初めて分かる見えない血便まであります。これらの症状や便の変化を考慮し下部消化管X線検査を行います。この検査では大腸がんのほか、大腸ポリープ、クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸憩室などがこの検査で診断できます。

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CTC (CTコロノグラフィ)

当院では、CT画像解析専用のワークステーション・バーチャル(仮想)内視鏡を活用した大腸検査を行っています。仮想内視鏡は、大腸においてはCTCと呼ばれるもので、CTで撮影した断層画像を立体的に再構成してあたかも大腸内視鏡検査のように大腸内を観察するものです。
CTC検査は大腸内を綺麗にする為に前処置の必要性は他の検査と同様ですが、検査時間が短く体を動かすことも少ないため苦痛も少なく受けることができます。腸管を拡張するために炭酸ガス(CO₂)自動注入器を使用しています。炭酸ガスは空気の130倍の速さで体内に吸収されるので、検査後の腹満感がスムーズに軽減します。さらに、大腸周辺の臓器も観察できる利点があります。
検査方法は、腸管内前処置後CT検査台の上で肛門部より炭酸ガスを入れるためのチューブを挿入し炭酸ガスを注入していきます。大腸を膨らませた状態でうつ伏せ・仰向けの2方向で各十数秒ずつ撮影し、その後チューブを抜き検査は終了です。検査時間は約10分です。
実際の内視鏡に近い画像を3D展開することにより、ポリープなどの病変の描出が可能となります。

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診療実績

平成26年度診療実績

胃X線検査 22,446人
上部消化管X線検査(精密) 210人
下部消化管X線検査(精密) 149人
マンモグラフィ 12,472人
マンモトーム 96人
胸部X線検査 7,984人
CT検査 2,231人
低線量CT検診 94人
ドック CT(低線量で実施) 154人
胃X線検査 160人
マンモグラフィ 214人

スタッフ紹介

(平成28年4月現在)
資格 資格
検診マンモグラフィ撮影認定 12名 ピンクリボンアドバイザー 4名
胃がん検診専門技師 4名 胃がんX線検診読影部門B資格 8名
肺がんCT検診認定 1名

所有機器

  1. ■胃部検診車3台(デジタル車)
  2. ■胸部検診車1台(デジタル車)
  3. ■マンモグラフィ検診車1台(デジタル車)
  4. ■X線TV装置4台
    • ・デジタル(Cアーム)
    • ・デジタル(集団検診用)
    • ・アナログ
    • ・アナログ(リング型)
  5. ■ 16列マルチスライスCT装置1台
  6. ■デジタルマンモグラフィ装置3台(CR1台・FPD2台)
  7. ■マンモトーム装置1台
  8. ■一般撮影装置(フラットパネル:FPD)1台

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