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呼吸器内科の紹介

はじめに

 肺がんは、早期では無症状であり、進行していても症状が現れにくいがんです。検診は、無症状の人を対象に医療介入が必要かどうかを判断する(スクリーニングといいます)ために行います。

肺がんの早期発見のために、年1回の検診を継続して受けることをおすすめします。

呼吸器内科では、集団検診(住民検診・職場検診)、個人向けに低線量CT肺がん検診、日帰りがんドックによるスクリーニングと、精密検査が必要と判定された方や自覚症状のある方に精密検査を行っています。(治療は行っておりませんことをご了解下さい。)

集団検診(住民検診・職場検診)

 区市町村や企業からの委託を受けて、(1)検診車派遣による肺がん検診、(2)当センター施設内での肺がん検診を行っています。

検診車(写真)

 受診対象は原則的には以下のようになっていますが、区市町村、企業ごとに若干異なります。詳細については区市町村、企業の担当者にお尋ねください。

胸部X線検査: 40歳以上の方
喀痰細胞診: 50歳以上で、喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の方
40歳以上で、6カ月以内に血痰(けったん)のあった方

個人検診

 低線量CT肺がん検診

 喫煙量が多い、近親者に肺がんの方がいる、受動喫煙が心配、などの理由で、検診を受けたいとお考えの方におすすめします。

日帰りがんドック

 日帰りがんドック一般コース
 低線量CT肺がん検診に加え、消化器系の検診を合わせたコースをご用意しております。

 

精密検診・一般外来

 次のような方に対して、呼吸器内科外来で精密検診を行っています。(治療は行っておりません。)

◎肺がん検診、職場検診、人間ドックなどで行われた胸部X線検査の結果、「要精密検査」と判定された方

◎低線量CT検診、日帰りがんドックにて「要精密検査」と判定された方

◎かかりつけの医療機関などから紹介された方

◎咳(せき)、痰(たん)、血痰(けったん)などの自覚症状が続き、心配である方

精密検診・一般外来

検査内容

胸部]線検査

肺がん検診において最も一般的な検査です。肺の奥のほうに発生した肺がん(肺野型肺がん、末梢型肺がん)は、胸部X線検査によって異常な陰影(カゲ)として指摘されます。ただし、直径10mm以下の微小な肺がんを発見することは困難です。

喀痰(かくたん)細胞診

太い気管支に発生した肺がん(肺門型肺がん、中心型肺がん)は、胸部X線検査や胸部CT検査による発見が困難ですが、痰の中に「がん細胞」が含まれることが多いので、早朝の痰を3日間連続して採取して特殊な処理を行い、「がん細胞」の有無を顕微鏡で詳しく調べます。

胸部CT検査

胸部全体を1〜10oの幅で輪切りにした画像(断層画像)を得ることができます。胸部]線検査によって指摘された陰影(カゲ)の存在部位、大きさ、形状などがより詳しくわかりますので、胸部]線検査で「要精密検査」と判定された場合には精密検査として必ず行われる検査です。また、胸部]線検査では観察しにくい部位に発生した肺がんや、直径10mm以下の微小な肺がんの発見にも有効です。

 

 <低線量CT肺がん検診について>

低線量CT肺がん検診では、放射線被ばくのリスクを考慮し、診療現場で行うCT検査よりも、照射線量を軽減させた低線量でCT検査を行います。
得られる画像の質は、診療現場でのCT検査と比べ劣りますが、スクリーニングの目安となる5mm以上の陰影(カゲ)の存在については指摘が可能であることが証明されています。当センターの低線量肺がんCT検診での被ばく線量は平均的な体形の方で1.5mSv(ミリシーベルト)です。
有効性評価に基づく肺がん検診ガイドラインでは、臨床現場での撮影条件を用いた非低線量CTは、被ばくの面から健常者への検診として用いるべきではないとされています。また40歳未満の方については被ばくのリスクを考慮し、あまりお勧めいたしません。

 

検査風景の写真

 

喀痰(かくたん)細菌検査

受診した際に採取した痰(たん)を1〜6週間かけて培養し、結核菌など、肺感染症の原因となる細菌の有無を調べます。

おわりに

 検診で異常を指摘された場合には、必ず精密検査を受けましょう。

 異常=肺がんということではありません。

 現在喫煙中または過去にヘビースモーカーだった方には、喀痰細胞診を合わせて行うことをお勧めします。(但し禁煙が最も大切であること は言うまでもありません。)

肺がんに関する検査の流れ

肺がんに関する検査の流れ図

※1 胸部CT検査では、小さな陰影(カゲ)、淡い陰影(カゲ)が見つかる場合があります。その場合には投下外来にて陰影(カゲ)の大きさや形状の変化について経過観察を行います。

※2 呼吸器の病気には、肺がんだけではなく、肺結核、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎など数多くの病気があります。胸部CT検査や喀痰細胞診の結果にて、更なる詳細な検査や治療を要する病気が疑われる場合には、受診者ご本人に対して十分な説明をした上で、各々の病気に適した呼吸器内科・外科を擁する治療施設(病院)へご紹介いたします。 

 

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